3回に渡ってmixiに絡めてウェサイトデザインにおける横幅について書かせていただいた。相当量のバックリンクを頂き、じつに多くの意見を効率的に集めることができた。その意見の中で多くみられたのが横幅云々ではなく「mixiニュースうざい」「サイドバーうざい」といった感情表現だった。この不快感はどこからくるのだろう?単に邪魔だとかウザいとかいうのは結果でしかない。
答えはシンプルだ。増えたサイドバーの内容がユーザー個人とは無関係だからだ。

サイドバーの内容は上から「広告バナー」「ニュース」「天気」「ミクリィ情報」が並んでいる。どれもユーザーとは無関係な情報だ。ニュースのカテゴリをを興味のあるものに設定したとしても、ユーザー個人との関連性は皆無だ。天気も同様に、便利だけど個人との関連性は無い。さらにユーザーと無関係なだけでなく、もともとあった内容との関連性も無い。もともとあった内容は「自分の顔写真」「マイミクシィ一覧」「所属コミュニティ一覧」「マイミク最新日記」「日記コメント」「所属コミュ最新書き込み」「マイミク最新アルバム」「最近の自分の日記」「自分の紹介文」といったユーザーとの強い関連性があり相互に関連性を持つ情報が全てだった。
ユーザーは今まで自分と関連性のある情報を求めてmixiのホーム画面を開いていた。だからこそ関連性のないサイドバーの情報に対して「うざい」といった強い感情が沸いた。ニュースや天気が見られるのは便利かもしれないが今は求めてないんだ。わざわざ見にくるといった能動的な行動に対するレスポンスなだけに、がっかり感もひとしおだ。
mixiのホーム画面はとてもよくできていて、mixiで関係をもったものの最新情報を一望できる。この一覧性のユーザビリティは非常に高い。だからこそ関連性の無いサイドバーがよけいに異質に映り、結果「うざい」といった極端な声に反映され、サイドバーを消す方法がいくつも編み出されるにまで至った。ほんとうにユーザーにとって必要な情報なら横幅が広がってスクロールが必要になったぐらいではこういったことは起きないだろう。私も横スクロールはうざいと感じつつも、消すことまではしないと思う。今までのエントリで横幅にこだわったのは単に広すぎる固定幅はやめるべきだと言いたかっただけだ。
ユーザビリティの改善案はいくらでもある。サイドバーを完全にコントロールできる機能を提供したり、せめて横スクロールが出ないように画面の下方へ追いやるなどリデザインするなどだ。もっと考えれば他にも方法はあるだろう。
ちなみに最初からうざいと感じないユーザーもすごい勢いで増えている。それは新規ユーザーだ。ホーム画面が最初から「ユーザーの情報」と「ニュース天気もろもろ」が表示される画面であれば違和感は感じないだろう。だがSNSにのめりこんだとき、はたしてそれを求めてやってくるかどうかは微妙だ。mixiのホーム画面でユーザービリティを追求するならやはりユーザーにとって関連性の強い情報があったほうがよいだろう。ニュースを出すとしたら、自分の日記やコミュニティに関連したニュースならいくらかはましかもしれない。
最後に断っておくが、私は今でもmixiが好きだし、mixiニュースそのものの試み自体はすごく面白いと思っている。利益追求をめざしたサービス拡充は企業として当然のことだし、いくら関連性が無いといってもそこまで目くじらをたてるほどのことでもない。今回もmixiを引き合いに出したのはあくまでサイトデザインにおけるユーザビリティを考える上でのきっかけでしかなく、利用者が多く滞在時間も長いサイトということもあるので、そのあたりを割り引いて読み取って頂ければ幸いだ。


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