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こんなに使えない概要フィード

2006-12-20 written by akiyan | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク

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「RSSフィードには全文をいれるべきだ」
「いや、PVが欲しいからタイトルや概要だけにしよう」

...断言しよう。RSSフィードは全文配信すべきだ。

なぜなら概要フィードはこんなにも使えないのだから。

概要フィードは全文フィードに敗北する

全文フィードは利便性が良くて、概要フィードは利便性が悪い。でも概要フィードなら記事本文を読みにサイトにアクセスしに来てくれて全文よりもPVが増えるかもしれないし、他のコンテンツを見せたりできる。この考え方に矛盾は無い。

しかし忘れてはならないのは、ユーザーが購読しているフィードはあなたのフィードだけではない。RSSリーダーという狭い世界の中でフィードは競合する。全文フィードの台頭によって概要フィードは記事タイトルすらまともに見て貰えず、PVどころかアテンションまでも失うことになりかねない。

その理由を追っていこう。

概要フィードの本文を読むコストは、全文フィードに比べて高すぎる

概要フィードの本文を読むためには、クリックで記事を開き、ブラウザをロードし、画像・Flashその他を読み込み、そしてブラウザのレンダリング時間を必要とする。全文フィードと比較するとこれはもう不便を通り越して悪夢と言える。

また面白いことに、クリックが必要な点はかつて駆逐されたポップアップ広告に似ている。「読むためのクリック」「閉じるためのクリック」。ユーザーにやらせていることは一緒である。

内容がニッチでも、時間は競合する

フィードの内容が競合しなくてもユーザーが持つ時間は常に競合している。フィードは時間浪費型コンテンツとしての側面がある。時間は言うまでもなく貴重である。概要フィードは中身を読むための時間的コストが高い。故に、ユーザーがフィード購読にかける時間の限界がきたとき、時間的コストを理由に概要フィードが無視されるようになる。

タイトルと要約では、中身を判断できない

タイトルと要約では中身が有益な内容かどうかの判断を下すのは難しい。ほとんどのタイトルや要約は簡素すぎたり思わせぶりに走りすぎていたりするからだ。判断に難しいからといっていちいちページにアクセスするのは、良質な記事を量産するサイトだという前提知識が無ければ稀だ。よほどキャッチーなコピーならそんなサイトじゃなくてもアクセスするかもしれないが、そんなコピーを量産するのはほとんどの人にとって難しい。

本文は良質なコピーに匹敵する

RSSリーダーで読まれる前提の記事の本文は、良質なコピーに匹敵する。

なぜなら、人間は斜め読みができるから

というか良質なコピーが必要なのは紙面や画面の都合上である場合が主である。だからといってひどいタイトルが許されることはないが、本文を斜め読みしてもらえるフィードでは状況が異なる。

魅力的な購読者であるブロガーは、大量のフィードを購読している

ブロガーはウェブで口コミしてくれるので、購読者として魅力的である。そして熱心なブロガーは一般的なユーザーに比べて購読しているフィードが多い。数十は当然で、数百というのもざらである。

フィードを読む数が多ければ多いほど、記事を大量に斜め読みしなければならない。読みづらい概要フィードは邪魔以外の何者でもない。

全文フィードだからってアクセスしなくなるわけではない

私はRSSリーダーで気になった記事は「あとで読む」ためにブラウザのタブにずらずら開いておいて、あとからじっくり読むようにしている。知り合いにもそうしている人がいたので、印象としては少なくない数のユーザーが同じようにしていると思う。

また、あとで読む目的以外にも単にサイトの雰囲気を感じながら読みたかったり、面白そうな記事だったら他にもどんなコンテンツがあるサイトなのか確認するためでもある。

良質な記事を配信するサイトこそアクセスしたくなる。コンテンツはフィードの新着記事だけではない。

Impressの概要フィードをplaggerで全文フィードにしたら「タイトル斜め読みすっとばし」が「本文じっくり読み込み」に!

Impressの「Internet Watch」や「Broadband Watch」のRSSは要約も本文も無いタイトルだけのフィードである。私はつい最近までRSSリーダーから記事本文ページへアクセスしたことは全くといっていいほど無かった。

それを最近使い始めたplaggerのEntryFullTextプラグインによって全文を取り込むようにしたところ、タイトルを斜め読みですっとばしていたのが本文をじっくり読むように変化したのである。

Impressの記事はタイトルが控えめで本文が良質だからということもあるだろうが、それにしても印象に残る、劇的な変化だった。

もちろん気になった記事はブラウザで開いてあとでじっくり読んでいる。

クオリティを維持すれば例外にはなれる

本記事は一般的なフィード配信者に向けたものである。なので、例外はある。ただ例外になる道はかなり険しいか、本業にでもしないとなかなか達成できない。

以下、例外になるための条件をいくつか並べてみた。

  • 良質なタイトルを量産する
  • 良質な記事を量産する
  • 良質な記事を前提に、これまた良質な続きが読みたくなるような前フリ概要を配信する。

長文の例外

やたらと長文な記事を大量に配信する場合は逆に利便性が下がるので、これも例外である。記事の長さに応じて途中で切るなど臨機応変に対応するのが現状ではベスト。ただ長文問題はRSSリーダー側での解決が困難ではないので、今後に期待したい。

さあ今すぐ!

今すぐ全文配信に切り替えては如何でしょうか。出遅れると気づかないうちに悲惨なことになるかもしれません。

2006-12-20 written by akiyan | 記事 | このエントリーを含むはてなブックマーク このエントリーを含むはてなブックマーク

コメント

eo - 2006-12-20 20:08:47

私も全文配信して欲しい派です。事実欠かさず見るのは全文配信してるやつだけになっています。
概要配信はクリックが面倒なのもあるし、デザインが読みにくいサイト(文字固定とか)に対応出来ないのがいやです。

通りすがった - 2006-12-27 17:05:00

> タイトルと要約では、中身を判断できない
言いたい事はこの一点につきるようです。
SEOなんかといっしょで、サイトを見てもらうためにブロガーさん達には文章力をがんばってもらいたいですね。

kc - 2007-05-17 09:09:53

私も同意見です。
ブックマークをただコレクションしている様に感じています。

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