mixiのレイアウトが大幅に変更された。右側にサイドバーが出現して、全体の横幅が大きく広がったのだ。全体の横幅は900pxほどだ。このため、私の環境ではブラウザの横スクロールバーが現れるようになってしまった。以下がその様子だ。

これはユーザビリティ的にかなりよくない状況だ。横スクロールは可能な限り避けなければならない。なぜなら多くのユーザーは横スクロールすること自体に不慣れだから。
しかし、画面を見てお気づきの方もいると思うが私はWindowsのタスクバーを縦に配置している。このレイアウトはマイノリティな類であろう。このレイアウトのためにブラウザの横幅が縮まっているので「それは例外だ。みんなブラウザの幅は900px以上にしてるよ」という声が聞こえてきそうだ。しかしこれには反論の余地がある。ブラウザでサイドバーサイドバーを活用しているユーザーのことを考えてみたことがあるかい?IEでお気に入りをサイドバーに配置している人は相当数いるだろう。以下がその様子だ。

「じゃあ一体どれくらいの人がサイドバーを出しているというんだ?」という声が聞こえてくる。サイドバーだけの問題ではない。ブラウザを全画面表示にせずに、縮めて使っているユーザーもいる。そしてこれについて私は確かなデータを持っている。BROWSIZE.ORGでのアクセス解析の結果だ。それもクライアントのディスプレイ全体の解像度の集計結果ではなく、レンダリングエリアの横幅の集計結果だ。驚くべき事に、およそ25%のユーザーが800px以下でレンダリングしていた。860px以下まで対象を広げればその割合は40%にまでのぼる。私のサイトは800pxで横スクロール無しで表示できるので傾向としてこの結果が出やすいともいえるが、ブラウザの横幅なんてサイトによってそうやすやすと変えるものでもない。ということは、かなりの割合のユーザーのレンダリングエリアの横幅は800px以下だといえる。ポータルサイトの多くが800x600の解像度のディスプレイでも横スクロール無しに閲覧できるのは、単に古いディスプレイを使っている人を救うためではない。ユーザーはどんなに高い解像度のディスプレイでもブラウザの横幅はたいして広げないことを、ポータルサイトは知っているからだと思う。
画面解像度で集計した結果を見ると、今や1024x768px以上のユーザーが99%以上だ。さらに1280x1024px以上のユーザーが25%以上だ。しかしBROWSIZE.ORGの解析ではレンダリングエリアの横幅は25%が800px以下で、40%が860px以下だ。この数字に驚く人も多いだろう。疑惑の念があるかもしれない。だったら、自分で調べてみるといい。程度の差はあれ結果は驚くような数字になるはずだ。ただし、フルスクリーンを強制するようなサイト上の集計でなければの話だが。
私の理想は、横幅800pxのウィンドウでもスクロールバーが現れず、かつブラウザを広げたときにブラウザにあわせて見栄えが広がってくれるようなサイトだ。広げすぎて表示が崩れることもあるだろうが、あまり気にしなくていい。広すぎる幅でブラウジングしているユーザーの割合はとても少なく、ユーザーは普段から自分が使いやすい幅に調整することは進んででもやるからだ。だが、横スクロールバーが出現してそれを「させられる」のは大嫌いなんだ。人はむりやり強制されることは何であっても嫌だからだ。
以上のことから、「横スクロールが発生しない限界を800px以下にすべき」という結論が導き出される。多くのユーザーに利用されるウェブサイトの制作に関わる方々はこのことを深く受け止めて欲しい。私は今回のmixiのデザイン変更にはかなりがっかりした。mixiを使うたびに不格好に途切れたページを見なければならないからだ。このような事はまた起きてほしくないので、私自身のためにもこのことを広く啓蒙していきたいと思っている。
追記その1(2006-02-09):やはりmixiのデザイン変更には強い反発を示すユーザーは多いようだ。mixiの新しいサイドバーを消すGreasemonkey拡張やスタイルシートが同時多発的に公開され始めている。同じ内容のGreasemonkeyが同時多発公開されるなんてことが今までにあっただろうか?単に3カラムが鬱陶しいだけのユーザーもいるだろうが、それもまた見逃せない事実だ。
追記その2(2006-02-10):この話についての続きを書いたのでそちらも併せてご覧頂きたい。
追記その3(2006-02-20):さらに続き。
追記その4(2006-12-01):あなたのサイトのユーザーのレンダリングエリアの横幅を集計できます!



